加賀友禅 うえだ呉服店

上田理碧さん

「おかげさまで」感謝の気持ちが結ぶ巡り合わせ 誠実さと素直さで広がる人の輪

女将の上田理碧さんは、忙しくお店を切り盛りする傍ら、華道の古流柏葉会会頭として多くのお弟子さんに教授しています。一度はいけ花から離れた方が再び稽古に戻って来て、それが仕事に繋がることも。「最近、弟子の娘さんの成人祝いの振袖を納めたばかりです」と自分の子どものことのようにうれしそうに語ってくれました。 人と長く深い交流を続けるための秘訣は「おかげさまで、という気持ち」。34 歳のときに大病を患ったことが転機となり、周りへの感謝や人の役に立ちたいという思いが一層強くなりました。「地域に根差すためには自分から地域に貢献しなければ」と夫婦で地域のお世話もかってでています。周囲の人からは「忙しさを拾う」と評されるように多忙な毎日を過ごしていますが、だからこそ広がった人との出会いが商売や私生活をより充実させています。「若い頃に戻りたいという人もいますが、私は今までの日々を積み重ねた今この瞬間が一番充実しています」。

女将のお気に入り

50 年以上続けている華道。稽古のあと、料理のことから人のあるべき姿などさまざまな相談にのるそう。新年会や旅行など、家族ぐるみでの付き合いは親戚以上とか。

加賀友禅の訪問着

ゆるやかな川の流れに花々を散らしたデザイン。深い紺色に、桃色や薄黄色の花がよく映える優雅な着物。着る人の年代を問わず、長く愛用できる

2代目由水十久作の帯

童をモチーフとした童子模様が特徴的な、金沢出身の加賀友禅作家が手掛けた帯。細く綿密に書きこまれた線が、梅の開花を喜ぶ童を生き生きと描いている

加賀友禅の座布団でお客さまをおもてなし。加賀友禅の仕切りや額絵などが飾られている店内は、加賀友禅のプチ美術館のよう

加賀友禅 うえだ

昭和8 年(1933)に創業、加賀友禅を中心に取り扱います。振袖、訪問着のほか、座布団や額絵なども並び、2 代目夫婦を慕い、県外からもお客さんが訪れます。

住所金沢市石引2-10-16